会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

いよいよ、田植えが始まりました。

5月8日に用水路に水が来て、川上にある圃場より順次、水が入れられました。田起こしした圃場に水が入りきるのには結構な時間がかかり、土壌が湿ったら一度目の代掻き(荒代)をしないと、水が地下に浸透してしまい一向に溜まらず、貴重な水資源を無駄にしてしまいます。また、そうなると川下の圃場の方に水が回らず迷惑になってしまうので、代掻きは待ったなしの作業となります(水が来る=出かける予定は一切入れられません)。

その後に2回目の代掻き(均し)をして、4~5日して土が落ち着いたら田植え作業になります。

今年から長男が就農したので、田植機デビュー。

なんですが、田植機の操作が難しいらしく、本人はなかなか納得していません。

「①代(しろ)は掻き過ぎず、②田植えは小苗で浅植えとすべし」。

①は掻き過ぎると土壌が細かくなりすぎて、酸素が無くなり活着が遅くなります。②は1株の植え付け本数を少なくして環境を保ち、分げつ能力を最大限に引き出します。

耕起から田植えまで、大切な稲の一生を考えたそれぞれの作業には、先人がつくりあげた経験と技術から成り立っているのです。

しばらくは、青空の下での作業が続きます。今年もおいしいお米が出来ますように。