JA魚沼からお便りが届きました。

令和6年11月

【JA魚沼産地情報】 

 農林水産省が公表した6年産米新潟県内中越地区の作況指数は99(9/25時点)と2年連続で「やや不良」という結果となりました。

6年産米におけるJA魚沼の状況としては8月中旬からの早期倒伏と高温の影響により早期刈取りを生産者へ呼びかけましたが、9月中旬の刈取り最盛期に2週間ほどの断続的な降雨により刈遅れとなりました。品質については、倒伏・刈遅れの影響により未熟粒・胴割粒が主な格落ち要因となり、コシヒカリの1等比率は約60%となりました。収量については同じく倒伏と刈遅れの影響により反収1~2俵の減少となりました。

JAグループへの集荷結集にむけて7年産米の集荷・販売方針は大きな課題となります。次年度に向けて対策を協議して参ります。

秋うち・・・稲刈りが終わってから田んぼを耕す作業

稲刈りが終わってからトラクターで田んぼを耕し、田んぼの中に稲わらをすき込んでいきます。春ではなく秋のうちに稲わらをすき込むことで土が柔らかくなる、土壌中の窒素量が増えるなど堆肥とほぼ同じ効果が得られ、ワキ(硫化水素、メタンガス)の発生を抑え根腐れなどの生育障害を軽減できます。

生産者の方々は、稲刈り後も来年おいしいお米が収穫できるように努力しています。

 

 

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令和6年10月

【JA魚沼産地情報】

9月6日から始まった6年産米の集荷・検査は倒伏と雨の影響により刈取り作業が大幅に遅れています。コシヒカリの集荷率は生産者との出荷契約対比で約55%(10月7日現在)となっております。1等比率は約65%(10月7日現在)となっており、当初想定されていた品質とは大きくかけ離れたものとなっています。

6年産米は倒伏と刈遅れの影響で品質の低下に加えて、収量も大幅に減収が見込まれます。十日町管内の格落ち要因は除青未熟粒がほとんどです。減収と品質低下の原因として、倒伏による未熟粒の大量発生と刈遅れが考えられます。

十日町管内は概ね11月末まで米の集荷を行います。JAグループへ少しでも集荷量を増やすため、ギリギリまで米集荷に励んで参ります。

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令和6年9月

【JA魚沼産地情報】

コシヒカリの収穫が始まっています

今年の8月は昨年のような高温・水不足の影響はありませんでしたが、草丈が長く、8月下旬に強い雨が降った影響で多くの圃場が倒伏しました。昨年と同じく刈取り時期が例年より1週間ほど早まり、もち米や酒米などの早生品種は8月最終週から刈取りが始まりました。コシヒカリは9月10日前後から刈取りが始まっています。

しかしながら、9月15日(日)から1週間ほど雨が降り続き、なかなか収穫作業が進んでいない状況です。9月23日時点の集荷実績はコシヒカリ約48,000袋集荷19.0%(契約対比)、1等比率80.7%となっております。集荷の状況が進展しましたら随時情報をお伝えして参ります。

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令和6年8月

【JA魚沼産地情報】

穂肥が撒き終わり出穂期に入りました!

穂肥が撒き終わり、出穂期に入りました。今年の十日町の夏は、気温は高く30℃前後を記録していますが、夜間は20℃前半まで気温が下がるため昨年のような高温にはならないと予想しています。新潟県は昨年の高温被害の影響を受け、R6年産米では窒素成分を1kg多く撒けるよう慣行基準を改定し、3回目の穂肥を撒けるようにしました。しかし、6月の気温が高い影響で基肥の成分溶出が早まり、7月時点で草丈が長く、葉色が濃い状況でした。そのため、1回目の穂肥の時期は遅め、量は控えめで施肥を行い、本来3回目穂肥を撒く時期に2回目穂肥を撒いた方が多い印象です。

平場(標高100~200m)コシヒカリの出穂期は8/1~9、山間地(400~500m)は8/3~11が出穂期となりました。新潟地域気象台によると8月の予報は気温「高い」、降水量「平年並みか多い」、日照時間「平年並み」となっております。今年は梅雨時期にしっかりと雨が降り、梅雨明け後も雨が降る日あるため、今のところ水不足の心配はなさそうです。今後も台風等で強風が吹かなければ倒伏の心配もなさそうです。

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令和6年7月

【JA魚沼産地情報】

6月の作業として中干しと溝切り作業を行いました。中干しは根に酸素を供給し根の張りが良くなりより肥料を吸収しやすくなります。溝切りは高温時や水が少ない時でも圃場全体に速やかに水を張り巡らせることができるため、今年のように水不足の年は必須の作業になります。

今年は雪と降水が少なく、水不足が発生している地域があります。今後も用水確保が困難な圃場では中干はせずに、降水を活用し、できる限り湛水をするよう情報を共有しました。

7月1日の生育状況として、草丈は「長い」、茎数は「多い」、葉色は「濃い」、葉数の進みは「やや早い」となっております。稲姿は大型化しており、急激な茎数増加により、有効茎歩合の低下が予想されます。7月に入って以降、日照不足が続いておりこのままの状態では正確な穂肥対応をしないと未熟粒の増加や倒伏の危険性があります。7月中旬頃の生育変化に注視する必要があります。

穂肥

7月に入るといよいよ穂肥を撒く時期となります。今年から化学窒素の使用量が1kg増えたことにより穂肥を3回撒いてもらうよう情報を生産者と共有しています。十日町地域では生育情報をもとにした穂肥の施肥量の目安を現地指導会や情報看板等で生産者にお伝えし、品質向上に努めます。