十日町からお便りが届きました。

令和3年11月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

農林水産省北陸農政局が公表した新潟県内の作況指数は前回と変わらず、96(10/25時点)でやや不良となっております。作況調査は、1.70mmの網目で調査し、JAは1.90mmの網目で生産を行っているため、作況指数の数値より生産量が少なくなります。

3年産米につきましては、JAが当初計画していた集荷量に対して大幅な減となっておりますが、1等比率は約80%(10/29日時点)となっており、今年は品質・食味ともに高品質なお米をお届けできます。

 

秋うち・・・稲刈りが終わってから田んぼを耕す作業

稲刈りが終わってからトラクターで田んぼを耕し、田んぼの中に稲わらをすき込んでいきます。春ではなく秋のうちに稲わらをすき込むことで土が柔らかくなる、土壌中の窒素量が増えるなど堆肥とほぼ同じ効果が得られ、ワキ(硫化水素、メタンガス)の発生を抑え根腐れなどの生育障害を軽減できます。生産者の方々は、稲刈り後も来年おいしいお米が収穫できるように努力しています。

 

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令和3年10月 

【十日町産魚沼コシヒカリ】  

新米出荷できます‼

 9月7日から始まった3年産米の集荷・検査も終盤を迎えています。コシヒカリの1等比率は約80%(10月8日時点)と品質・食味ともに自信をもってお届けできるものと自負しております。

しかしながら、今年は大幅な収穫量減が想定されます。新潟県が10月12日に公表した県内の作況指数は96(9月25日時点)でやや不良となりましたが、魚沼地域ではそれ以上の収穫減となる可能性が高くなっております。

昨年の倒伏により品質低下を招いたことから、今年は品質確保のため肥料の調整を行う農業者が多数いたことに加え、秋口に低温が続いたことにより登熟が進まなかったことが影響していると思われます。

まだ集荷は続きますので、今後の動向に注意して参ります。

 

       

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令和3年9月     

【十日町産魚沼コシヒカリ】

もうすぐ収穫時期に入ります‼

9月中旬からコシヒカリの収穫が始まります。こがねもちなどの早生品種はすでに収穫が始まっております。

JA十日町では市内の61カ所に積算温度計を設置しています。積算温度計とは1日の平均気温を積算で表示するものです。8月の出穂期にスイッチを入れ、出穂期から測定した積算温度が950~1000℃になると収穫適期になります。生産者は稲穂の黄化率や積算温度計を確認して収穫を開始します。設置した場所ごとで差はあるものの市内の積算温度は500℃~600℃となっており、収穫時期まであと少しです。

昨年は刈取り時期の多雨が原因で刈取りが遅れ、品質の低下や収量減少につながりました。JAでは天候に左右されない栽培指導を行ってきましたが、この時期になれば、天候が良くなるのを祈るばかりです。

高品質なお米をお届けできるよう最後まで精一杯頑張っていきます!

お米の生育状況については、8月に入ってからの高温とお盆過ぎからの長雨によって高温障害や稲の倒伏が懸念されましたが、そういった報告は届いておらず、順調にお米が育っております。今年度の作況は新潟を含む多くの県で作況は平年並みと予想されています。

稲穂もしっかり育っています🌾

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令和3年8月  

【十日町産魚沼コシヒカリ】

穂肥が撒き終わり出穂期に入りました!

穂肥を撒く時期は草丈や葉色の測定、幼穂(稲穂の赤ちゃん)の長さを確認して決めます。穂肥は撒く時期が早すぎたり、量が多すぎたりすると稲が倒れる原因となるため注意が必要です。そのためJA十日町では穂肥診断を実施しており、生産者に持参してもらった稲を職員が草丈や葉色、幼穂の長さを確認しいつ頃穂肥を撒けばよいか指導しています。

生育状況については、梅雨明けの高温により、出穂期が早まっている状況です。今後の天候としても向こう一ヶ月は晴れの日が多いと予想されており、このままいけば豊作が期待できます!

幼穂が稲穂になった姿

白い部分が幼穂で、成長すると茎の中を登っていきお米になります。

 

 

JA十日町では病害虫調査の一環として、水田にフェロモントラップを設置しています。フェロモントラップとは、合成された性フェロモンにより病害虫などの昆虫を捕獲するための罠です。フェロモントラップを設置することで病害虫の発生量を予測することができます。JAは指導会や稲作情報というチラシで病害虫の発生量を知らせ、病害虫防除を呼びかけます。特にカメムシはお米に直接被害を与えることから生産者に適期防除をするよう指導しています。

    フェロモントラップ

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令和3年7月       

【十日町産魚沼コシヒカリ】

中干と溝切り作業を行いました!

中干し:中干しとは田んぼから水を抜き、田面に小ひびが入り軽く足跡が付くまで乾かす作業です。近年は気温が高く、生育が良いため田植え後25日を目安に実施します。

効 果:無効茎(穂にならない茎)の抑制→茎質向上(太くて丈夫な茎を育成)、土壌への酸素供給→根の健全化、養分吸収増加。日光をより受けやすくなる→登熟の向上、茎が伸びるのを抑え倒伏防止につながる。

溝切り:溝切りとは田んぼから水を引き、地固めをしてから田面に溝を入れます。溝と溝をつなぎ、水尻(排水口)と水口(田へ水を入れるところ)を連結させることで水管理をしやすくします。

効 果:干ばつ時、少ない水の有効活用。フェーンなどの異常気象時に速やかに水を溜めることが出来る。秋の長雨による田に溜まった水の容易な排水。

溝切りのイメージ     溝切り作業

生育状況について:田植え直後は低温の影響で生育に遅れがちが見られましたが、6月に入ってからの好天により初期の生育の遅れを取り戻すほど、稲は順調に成長しています。

夕暮れ指導会

JA十日町ではお米の品質向上に向けて、生産者の方を田んぼに集め、現地指導会を行っています。指導会では、稲の様子を見ながら中干しや溝切りのタイミングの指導や近年の安定しない天候に負けないようケイ酸の散布を呼び掛けています。ケイ酸を撒くことで根の張りが良くなり、丈夫な稲体を作ることで異常気象時の品質低下を軽減することができます。

JAと生産者が一丸となって品質向上に向け取り組んでいきます!