十日町からお便りが届きました。

令和3年6月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

ゴールデンウィーク明けから始まった田植え作業は、5月中旬から続く雨に悩まされましたが、ほとんどの圃場で田植え作業は完了しました。田植え後は水管理が苗の成長を左右します。田植え直後は苗の根が田んぼに活着するまで深水管理(水深3~4cm)を行い、活着後は分げつ(稲の茎数を増やすこと)を促進させるため速やかに浅水管理(水深2~3cm)に移行します。水の確保が困難な地域では、雨や雪解け水が貴重な資源となります。

JA十日町では、高品質・良食味米を目指し栽培指導に力を入れていきます‼

除草剤には様々な種類があり、それぞれ成分数(1つの農薬に何種類の成分が入っているか)や撒ける時期、どんな雑草に効果があるかが異なります。米作りでは使用可能な成分数が決まっており、生産者は農薬の成分数を計算しながらどの農薬を使用するか決めます。そのため複数の除草剤を組み合わせて使用することで、多くの雑草を処理することが出来ます。雑草を処理することで稲にしっかりと水や養分を吸収させることが出来、米の登熟向上につながります。

使用した除草剤

 

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令和3年

【十日町産魚沼コシヒカリ】

 

育苗が始まっています!

 

 

 

 

育苗管理において温度管理は非常に重要です。適切な温度を一定に保つことで、元気な苗を育てることが出来ます。4月は寒暖差が激しく、生産者は育苗の温度管理に細心の注意を払っていました。ハウスや苗代では健康な苗がぐんぐん育っています。

生産者は8月5日~15日に出穂期を迎えるよう、日にちを逆算して田植え日を決めます。いよいよ5月中旬からは田植え作業が始まります!

(4月30日時点の苗の様子)

 

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令和3年4月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

今年は大雪に見舞われましたが、雪解けは平年並みで3月は春らしい陽気となりました。

雪もほとんど消えており、田畑が見えている状態です。

生産者も米作りに向けて準備を始めています。

(4月12日時点の水田の様子)

《播種が始まりました!》

4月に入ると播種(種まき)作業が始まり、ハウスや苗代で稲は育てられます。生産者の間で使われる「苗半作」という言葉は苗の栽培は米作りの半分を占めるという意味で、米作りにおける育苗の重要さを表しています。育苗では温度管理が非常に重要で、生産者はこまめな温度調節をしながら育苗管理に努めます。

 

積雪情報(4月1日現在)  消雪予想日

十日町地区・・・・68cm       4/11~4/21

川西地区・・・・・72cm       4/13~4/23

松之山地区・・・181cm        4/27~5/7

 

 

 

 

 

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令和3年3月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

令和3年産米へ向けた3月の取り組みは、これまでお伝えしてきた、「土壌分析」「温湯消毒」がメインとなります。

土壌分析は試薬を用いて水田の土成分の分析を行い、農家それぞれの圃場に合った肥料の提案を行います。

  

 

温湯消毒は種籾を約60度の温水に10分間浸水させることで、病気の発生及び伝染を防ぎます。

高品質米を生産するにあたり、どれも重要な取り組みとなっております。

 

3月は圃場でも動きがある季節です。まだ雪深い状況ではありますが、これから育苗を行う圃場(苗代)をメインに消雪剤を散布し雪解けを促します。4月からの育苗に備え、苗代に関しては早めに消雪を行う必要があります。

消雪は農薬ではなく、炭を粉砕したものを使用するので環境への問題はありません。太陽の熱を炭が吸収し雪解けが促進される構造となっております。この消雪剤を使用することで除雪の負担を軽減し、効率的に雪解けを促進することができます。

スムーズに育苗作業に入っていかれるよう進めていきます。

日中の気温は徐々に上がってきており、春の足音が聞こえてきておりますが、雪消えはまだまだ先のように感じます。

 

十日町市の積雪状況(令和3年3月4日現在)☃

※十日町地区  166cm

※川西地区   231cm

※中里地区   237cm

※松代地区   243cm

※松之山地区  302cm

 

 

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令和3年2月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

〝豪雪地域”十日町⛄

写真は屋根の上に除雪機を乗せて雪下ろしをしている様子です。豪雪地域ならではの光景です。クレーン車で除雪機を吊り上げ、作業を行っています。特に大型施設は雪堀の面積が広いことからこの方法を採用しています。

1月も大雪の日々となりました。多いところだと最高4mの積雪が観測された地域もあります。地元住民は少しの晴れ間を見て安全管理を行った中で除雪作業を行っております。

今月から3月にかけて温湯消毒が始まります。

令和3年産に向けての取り組みがいよいよスタートします。画像は温湯消毒。種籾を60度の湯水に約10分間浸すことで、病気の発生及び伝染を防ぎます。

消毒後、脱水機に投入し余分な水分を飛ばします。単に脱水機に投入するのではなく、脱水にムラが出ないようバランスを見ながら丁寧に投入します。

脱水後は乾燥室に入れます。種籾が乾燥した後、生産者の元へ出荷されます。生産面で最初の作業となりますので丁寧な作業を心掛けていきます。

 

※2021年2月20日・21日に開催を予定していた第72回十日町雪まつりは、新      型コロナウィルス拡大予防の観点から中止となりました。詳しくは「十日町雪まつり」で検索をお願い致します。