会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

7月に入り生育旺盛、草丈は50センチに達しています。

5月下旬に圃場に移植された苗が、一ヶ月でこんなに大きくなりました。

会津も例年にない早さで梅雨明けとなり、朝から30℃越えです。田んぼも水温が上がりすぎないように冷たい用水を入れながら対応しています。(例年ですと、降雨により水管理は少し楽になるのですが、今年は違います)

さて、今年の春の天気は順調ではありませんでした。会津ではハウスでの育苗の時期(5月)に日照不足で、根の発育不良が散見されました。圃場への移植(田植)後の活着が悪く、養分を吸えずに「分げつ」するだけの体力がない圃場が多くありました。今でこそ新しい葉が出て回復しましたが、地力のない圃場ではその影響が大きく出ています。

我が家では完熟たい肥のお陰で順調に推移しておりますが、今後は穏やかな天候に期待するばかりです。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

今年の田植に向けて準備が進んでいます。

4月から作業が始まり、いよいよ用水が引かれました。

4月下旬に堆肥散布。畜産部門からつくられた完熟たい肥が圃場へ還元されました。

5月上旬に耕起作業。冬期間に雪でしめられた土壌を起こして酸素を供給します。そしてとうとう、今年も山々からのミネラル豊富な雪解け水が圃場へ引かれました。

 

集落では一斉に代掻き作業が始まっています。これで準備は整い、来週からは田植え作業が始まります。

今年は例年よりも作業が少し遅れ気味です。会津では雨の日が多く、耕起作業がなかなか出来ませんでした。雨で濡れた状態で圃場を起こすと、土壌が土壁の様にこねられてしまい、酸素が供給されません。酸素が不足すると移植後の根の活着が悪く、微生物の活動も抑制されてしまいます。作業は機械で行いますが、全ての工程に生き物の力が必要で、それを奪ってはなりません。今年も自然に感謝し、作業に専念して参ります。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

こちらは4月から春の作業が進んでいます。

3月初めまではまだまだ寒く、「今年は雪解けが遅れてるな」と心配していましたが、4月に入ると気温も上がり例年通りの作業が始まっています。田んぼの畦畔は雪が多かったのでネズミの穴が沢山、畔塗機でしっかりと補強。腰が痛くなる水路の掃除も終え、4月23日には播種作業。そして家族総出で育苗箱をハウスに並べて保温。今年は播種作業からの気温が低く、いつもより余計に日数を掛けて芽が出ました。丈夫な苗が育って欲しいと願いながら、ハウスの温度管理に注意を払います。その間、ようやく乾いた田んぼでは我が家で一番大切な堆肥散布をしているところ。冬の間に熟成された完熟堆肥を牛舎で散布機に積み込み、圃場へ運び散布。全ての圃場へ合計100往復かけて有機質を田んぼに還元します。

 

天気予報とにらめっこをしながら、5月の連休は耕起作業に進んでいきます。10日には用水が供給されるので、それまでにトラクターは朝から晩まで圃場を走ります。

今年も健全な稲が育つように頑張って参ります。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました

本年もよろしくお願いいたします。

今年の冬は例年にない積雪と低温になっている会津より、新年はじめてのお便りです。

今シーズンの冬は早くもピークを迎えています。11月から雪が積もり、12月にはマイナス10℃を何度も記録しました。当初の長期予報ではやや気温が高めといわれていましたが、大ハズレでした。

年が明けても雪が降り、また降り、今日も降り。毎日の除雪に疲弊しています。道路は除雪が間に合わず気温も上がらないので圧雪状態で、車はまっすぐに走れません。それでも負けずに除雪をしないと、買い物にも出られない。そろそろ雪捨て場も飽和状態になってきました。

そんな中、1月16日に毎年恒例の伝統行事「歳の神」が行われました。我が家の田んぼをお貸しして、集落中から集めたワラを山をつくり、神棚の古いお札を一緒に焚いて、お餅やスルメを焼きます。それをお家に帰って家族で食べることで無病息災と家内安全をお祈りするのです。これが終わると正月気分も抜け、気持ちを新たにまた一年を過ごしてまいります。

 

あと一ヶ月、雪との戦いが続くのでしょうか。今年の田んぼの水利は安泰なのかなぁ、と豊かな自然に期待しています。

皆様もどうか健康な一年でありますように。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田んぼにはアキアカネが飛ぶようになり、秋のお彼岸を前にもうすぐ刈り取りを迎えます。今日は台風が低気圧に変わり、ほんとうに久しぶりの晴天となりました。お盆前からこの一か月間、雨降りと曇天が続きお日様が出る日はほとんどありませんでした。気温も低く、朝方は寒くて布団を出した始末。生育は7月までは平年よりも3日程進んでいましたが、今では遅れがみられます。日照不足で湿度が高いので、地域ではイモチ病や稲こうじ病も散見されます。

現在は稲刈りを前に、コンバインや乾燥機の点検整備を進めながら、圃場の草取り作業に精を出しているところです。

 

お盆が過ぎて人流が減り、コロナワクチンの接種率も徐々に上がったお陰か、感染者数も下がって来ました。しかしながら、医療関係者の皆様のご苦労には頭が下がるばかりです。感染症対策をしっかりと心得ながら、少しずついつもの生活を目指していきたいと思います。