会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

9月に入り、稲刈り前の田んぼの風景をお知らせします。

5月29日に田植えをした「ひとめぼれ」の圃場です。

8月3日に出穂し登熟が進んでおり、あと10日もすれば稲刈りが始められるでしょう。

会津では台風10号の影響は最小で済みましたが、お盆の時期に毎日のように降った激しい雷雨により「コシヒカリ」の圃場では一部倒伏もみられます。今年は長梅雨で日照不足となり、中干しが徹底できずに草丈が伸びたのが影響しています。お陰で水不足の心配はなかったのですが、暑い日は誰もが田んぼに水を引きたいので、不足気味になり、水入れに一日中田んぼに通って、一方で中干しをしたい時期は連日の余計な雨で田面を乾かせない。毎年同じ作業をするのですが、同じ時期の稲の姿は天候次第で毎年違うので、それをひたすら追いかけて対応るしかありません。

新米が獲れて出荷が出来るまで、今年もラストスパートになりました。残暑の中、最後の草刈りで汗を流しますので、もう少しお待ちください。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

いよいよ、田植えが始まりました。

5月8日に用水路に水が来て、川上にある圃場より順次、水が入れられました。田起こしした圃場に水が入りきるのには結構な時間がかかり、土壌が湿ったら一度目の代掻き(荒代)をしないと、水が地下に浸透してしまい一向に溜まらず、貴重な水資源を無駄にしてしまいます。また、そうなると川下の圃場の方に水が回らず迷惑になってしまうので、代掻きは待ったなしの作業となります(水が来る=出かける予定は一切入れられません)。

その後に2回目の代掻き(均し)をして、4~5日して土が落ち着いたら田植え作業になります。

今年から長男が就農したので、田植機デビュー。

なんですが、田植機の操作が難しいらしく、本人はなかなか納得していません。

「①代(しろ)は掻き過ぎず、②田植えは小苗で浅植えとすべし」。

①は掻き過ぎると土壌が細かくなりすぎて、酸素が無くなり活着が遅くなります。②は1株の植え付け本数を少なくして環境を保ち、分げつ能力を最大限に引き出します。

耕起から田植えまで、大切な稲の一生を考えたそれぞれの作業には、先人がつくりあげた経験と技術から成り立っているのです。

しばらくは、青空の下での作業が続きます。今年もおいしいお米が出来ますように。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

4月24日に播種作業が行われ、育苗ハウスへ並べられた苗は、一斉に芽を出しました。昼間は30℃に達する気温となり、高温と多湿でカビが発生しないように、ハウス内温度管理には大変気をつかいました。無事に元気な芽を伸ばしてくれまた安堵しています。

 

同時に田圃では、耕起作業が始まりました。

昨年秋の収穫後の株を反転し、土壌中に酸素を供給します。土が湿っていると、土と土の間に酸素が入らないので田植え後の活着が悪くなり、期生育が遅れてしまいますので、天気が続いている時の大仕事になります。硬い圃場、柔らかい圃場、1枚ごとに違う土の状態を見極めて、一定の条件になるうにトラクターの速度と耕運機の回転数を調整するのが結構難しいところです。

さて、5月の連休中は、朝から晩までトラクターの操作に明け暮れることになります。用水に水が引かれる前に、耕起作業を終わらせるべく頑張って参ります。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

4月に入り、日中は汗ばむ陽気となり、ようやく咲いた桜も散り始めました。そして田んぼの作業が始まりました。

まずは用水路と排水路の掃除(泥上げ)です。

全圃場を周ってスコップで一掻き、一掻き。汗もかきます。この仕事をしないと圃場が乾かないので、最初の重労働です。(集落も高齢化が進み、この重労働をサボる方が増えているように思います)私も年々きつくなってきましたが、今年からは長男が就農したので戦力アップ!その時に、用水路の継ぎ目の「目地」が壊れている箇所を確認します。経年劣化ですね。用水に水が来る前にコーキング材で補修しなければなりません。割れ目を埋めないと水漏れが発生してしまいます。清掃と補修を終えた頃、やっと圃場が乾き始めて、次は堆肥散布。

1年間かけて完熟させた牛糞堆肥を散布機(マニュアスプレッダと言います)で圃場を駆け巡ります。牛舎の堆肥舎で積み込み、これまた全圃場へGO、有機質を大地へ還元します。50年続く土づくり、我が家の一番大切な作業です。同時に父親は畦畔塗り作業で、ネズミ穴を塞いでいきます。

そして来週は「播種」作業へと向かいます。カレンダーと天気予報をチェックしながら、「明日はこっちであの作業」と、家族会議が慌しくなってきました。

今年もおいしいお米が出来るように、精いっぱい頑張って参ります。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

あけましておめでとうございます。令和6年もどうぞよろしくお願い致します。

新年を迎え、会津の風景をお便りします。

1月14日、集落では恒例の「歳の神」行事が行われました(今年も我が家の圃場を使っていただきました)。今年は雪がない中を、区の役員さんが指揮を執り、お昼過ぎに子供会の協力を得て各戸をまわりワラ集めをして山を作りました。といっても年々ワラの量が減り、山が小さくなって来ているのを実感しています。後継者不足で大規模農家へ農作業を委託する方が増えているからでしょう。集落は56戸からなるのですが、ワラを出して頂けたのは半数になってしまったそうです。

夕方6時30分に点火され、昨年1年間に神棚に祀られていたお札を焚いて、収穫と家族の健康に感謝し、お正月についた餅やスルメを炙って家族で頂きました。

 

もう一枚は成田山新勝寺に行った写真です。

集落でつくる古峰講中の代参のくじが当たり、集落を代表して栃木県鹿沼にある古峰神社へ参拝してきました。こちらは火伏せの神様です。地元の観光会社のツアーに参加し、古峰神社でご祈祷を受けたあとに千葉県勝浦温泉に宿泊、翌日に成田山新勝寺を経由するコースでした。

会津を出発した朝は吹雪でしたが、関東は日差しがありとても暖かかったですね。新年から神事ごとに参加しましたが、この度の能登半島地震には心が痛みます。

12年前に襲った東北の震災を思い出すと、被害にあわれた皆さんのご心痛が身に染みます。国を挙げて迅速な復興を成し遂げ、一日でも早く普段の生活を取り戻して頂きたいと微力ながらお祈りしております。