会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

8月の会津の風景をお便りします。

出穂期を迎えました。ひとめぼれが8月3日頃から、コシヒカリは10日頃から穂が出始めました。平年よりも少し早い出穂です。7月からの猛暑で生育が進んだのですが、その分かなりの体力を消耗していると思われ、葉色は薄く着粒数は少なめです。これから登熟期に入りますが、残暑が厳しくなければと願っています。あと1ヶ月後には稲刈りがスタート、またまた慌しくなってきます。

 

東京オリンピック2020が閉会し、甲子園では高校野球が開幕しました。同時に西日本を中心に前線の停滞で大雨による甚大な被害が出ています。

国内での新型コロナウィルスは変異しながら私たちの生活を脅かし、お盆の人流とともに感染者が過去最大で増加しています。せめて一日でも早くワクチン接種が行き渡ればと思います。

また、毎年のように世界各地で異常気象が発生し、食糧生産の困難さを痛切に感じています。日本では高齢化と生活様式の欧米化が進み、主食であるお米の消費が年々減少しています。しかしながら行政は、生産者に向けて「限られた農地で生産量を増やしましょう」と、多収穫米品種の栽培を奨励するので、現場では農薬と化学肥料を今までの倍以上も投入するようになって来ています。これは地球資源(鉱物)の枯渇と農地や海洋汚染につながります。

これからのために、私たちに出来ることを、ひとつずつ実践して行きたいと思います。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

7月7日、七夕の会津の風景をお便りします。

7月に入り、梅雨前線が活発化して急な大雨が降ったり止んだりで、本日も曇天。

全国では土砂崩れなど甚大な被害が出ているので心を痛めています。会津では、6月以降は日照不足気味ですが気温も高すぎず、降雨量はそんなに多くはない状況です。

田んぼでは新しい葉を出して分げつが増えて、条間も見えにくくなりました。これから一か月は草丈を伸ばしながら穂の赤ちゃんが育つ時期に入ります。生育は平年と比べてやや遅れが見られますが、梅雨明け後のお日様の力に期待しましょう。

 

我が家の両親は二回目のワクチン接種を受けることができましたが、ここへ来て職域集団接種の予約が加速した分、我々一般接種の予定が遅れる旨のお知らせが町から来ました。ワクチンがすべてではありませんが、オリンピックの無事開催とあわせて通常の生活に早く戻せるように願うばかりです。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田植え後の会津の風景をお知らせします。

4月上旬から始まった今年の稲作ですが、田植えが無事に終わりました。いつもお送りしているこの圃場は5月20日に田植えをして、もうすぐ20日が経ちます。自ら新しい根を伸ばして土から養分を吸収し始めました。草丈は20cmを超え、新しい葉を伸ばし、分げつが始まっています。日が暮れると、田んぼではカエルの合唱が響き渡ってます♪♬

 

今年の4~5月の天候ですが、あまり暑くならずに作業には最適でしたが、お日様が見えない日が多かった。朝は気温が低い日が多く、果樹農家さんは花芽が霜にやられて被害が出ました。6月の気温は高めの予報ですが、少し不安な春のスタートです。

昨冬は雪が多かったので、水の心配はなさそうです。これからは一雨ごとに伸びる草を刈り、水の管理をしながら見守っていきます。

私も年齢が50を超え、春作業の疲れがなかなか解消できなくなってきました。おいしいものを沢山食べて、環境にやさしい稲作を頑張りますよ!

今年もおいしいお米が獲れますように。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

GWに入ったようですが、我が家は春の作業で大忙しです。

雪もきれいに消えて、4月上旬から本格的な作業がスタートしました。種籾が配達され、休眠を打破するために10℃で10日間の浸種。次に32℃で1日かけて出芽します。田んぼでは用水路と排水路の堀払いを1週間かけて。昨年は雨と雪が多かったせいか、排水路には大量の土が堆積していました(腰が痛いです)。

4月21日に播種作業。三軒共同で2日間、合計6,000枚を播種。翌日にハウスへ並べてシートを被せて遮光・保温して芽が出るのを待ちます。今年は播種後の気温があまり高くならなかったので、「焼く」心配がなかったのですが、逆に芽ぞろいが悪く、シートを剥がすのに1週間もかかりました(普段は4日程)。

写真はシートを剥がしたばかりの幼い苗、約1センチになりましたよ。

 

一方田んぼでは、堆肥散布を終えて耕起作業が進んでいます。ひと冬かけて完熟した堆肥は土への栄養剤、我が家では宝物。牛舎と全ての圃場への往復で、10a当たり1トン以上入りました。そして田起こし。トラクターのラジオを聴きながら、硬くなった土と昨年の稲株をゴロゴロ起こします。昨日はアオサギがやってきて、ミミズや小さな虫をついばんでいました(写真で分かりますか?)。

5月10日の通水まで、ひたすら田起こしに明け暮れます。

 

昨年からの新型コロナウィルスは、世間の生活様式をガラリと変えてしまいました。早くワクチンを接種して通常の生活に戻りたいです。会津でも研修会や仕事の出張も昨年から出来ていませんし、地域とのつながりも希薄になりつつあります。

もう少しだけ辛抱ですね、皆さん頑張りましょう。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。📪

あけましておめでとうございます令和3年1月の会津のお便りです。

昨日、集落の恒例行事である「歳の神」が行われました。お昼過ぎに役員と地区の子供会が一緒に戸々をまわり、稲わらを集めました。今年も我が家の圃場をお貸しして、わらの山を作ります。私も役員になったので、久方ぶりの作業です。子供たちはすぐに飽きて遊び始めるので、時折「指導」が入ります(笑)。

暗くなって、午後6時30分に点火。集落の皆さんがどんどん集まってきました。神棚に祀られていた昨年のお札を持参して焚きます。そしてその火で、年越しにお供えしていた「餅」を焼きます。

 

昨年はコロナに始まり、オリンピックが延期に。新しい生活スタイルにもなかなか慣れず、様々な苦労の中で年越しを迎えました。天候異常で災害が毎年のように襲来しています。今年こそは、コロナの早い終息と、穏やかな一年であるようお祈りしました。

今年は雪がある会津よりお便りしました。皆様方にも良いお年でありますように。