会津の佐藤真也さんからのお便りです。

会津の佐藤です。

播種作業が行われました。

4月22日、23日の両日、晴天の中での播種作業となりました。

「結い」と呼ばれる組織をつくり、3軒まとめての共同作業です。

毎年繰り返されますが、一連の流れ作業。

箱を入れる人、床土、播種、潅水、覆土、箱を取って積む人。

《播種作業》                《床土》

 

《種籾》                  《播種・潅水》

 

《覆土》                   《移動》

 

箱の重さは土と水で、ひと箱当たり約4kgになります。

二日間で3軒分、6,000枚の播種を行いました。

作業中はその家人が総監督を務め、機械の微調整や種籾、土の補充をしながら、他の人に指示を出します。

この時期ですので、近所の子どもさんがどこの学校に進学したとか、学校の先生が変わったとか、またお嫁さんを連れてきたとか、今度の町長選挙の話だったりと、地域の話題で盛り上がります。

外では近所の桜も満開で、春の風に揺られています。

その夜は花見も兼ねて慰労会で盛り上がりますが、そんなに深酒は出来ません。

次の日は、各々のハウスへ育苗箱を並べて、出芽をさせますので。

 

曇天や雨の日が多い今年の春ですが、いい芽が出て、丈夫な苗になって欲しいものです。

この時期になると、ようやく田んぼも乾き始め、一斉にトラクターの往来が激しくなります。

畦塗、肥料散布、堀払い、などなど、時間を惜しんでの作業は続いて参ります。

播種作業のお知らせでした。

 

会津の佐藤真也さんからのお便りです

9月下旬より、稲刈りに入りました。

ひとめぼれ、ミルキークイーンが終わり、ようやくコシヒカリの刈り取りです。

出穂が平年より若干遅れたので、作業も遅れ気味。

台風がいくつか通過し、秋雨前線が停滞したので雨の日が多く、思うように進みません。

それでも暴風雨の直撃を免れ、倒伏もせずに順調に進んでいます。

明日10月8日は24節気の寒露。

秋雨前線が移動し、移動性高気圧が来るようになるので、朝晩は冷えるようになります。

今日は久しぶりに青空がのぞいたので、研究会の皆さんと写真を撮ってみました。

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今年は幼穂形成期(7月中旬から下旬)以降の日照が少なく、一穂の着粒数が少ないです。

普段ですと一穂に100~120粒のモミが付くのですが、1割ちょっとは少ないでしょうか。

登熟もゆっくり進みましたので、品質には影響がないようです。

稲穂の部分が軽いので、倒伏もしなかったようですね。

(新聞では作況予測も出ていましたが、どうしていつも現場とかけ離れているのでしょうかね)

 

現在、刈り取りの真っ最中です。

ゆっくり乾燥、籾摺り、袋詰め → 検査場搬入、検査

となりますので、新米の出庫まではもう少しばかりお待ちください。

大事な稲を、丁寧に刈り取ってまいります。

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会津の佐藤真也さんからのお便りです

お盆になりました。

リオ・オリンピックでは後半戦に入り、日本の代表選手が活躍しています。

現地は治安が悪い様子ですが、おいしいお米を食べて頑張ってほしいですね。

高校野球も3回戦に進んでいます。寝不足にならないよう応援しなくては。

 

さて、会津では連日の30度越えで、出穂の時期を迎えました。平年作通りの出穂期です。

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しかし、天候が良すぎて水不足となりました。

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ダムの貯水率も7月から僅か一桁となり、農業用水が制限され、通常の半分以下。

まとまった雨があれば一時的に潤うのですが、それが全くありません。

田んぼもひび割れ、土壌が真っ白になっている圃場も出てきました。

冬期間の降雪が少なかったので、やはりこうなりました。

幼穂形成期(7月中旬)~出穂時期(8月中旬)は稲にとって大切な時期で、沢山の水を必要とします。

 

とうとう我慢ができなくなって、地区の役員が集まり、渇水対策です。

平成6年以来の干ばつに近いものがあります。

発電機と水中ポンプをレンタルして設置し、集落内5カ所で用水路へのポンプアップ作戦。

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大排水からの反復利用と、普段は利用できない河川から水を引きます。

(通常はダメですが、町役場もこんな非常時は許可してくれます)

私たちは当番で燃料の補給とゴミ取りを3時間ごとに努めました。

頑張ったおかげで、1週間で集落の全ての田んぼが潤いました。

 

今度は台風が来ていますので、雨に期待しています(風はいりませんが)。

村祭りもありましたが、雨乞い祭りとなりました。

本当に雨が欲しい会津です。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

現在の田んぼの状況をお知らせします。

梅雨に入り、曇天の日が多くなりました。

会津ではまとまった降雨が少なく、6月の降雨量が例年の3割しかなかったようです。

そのため、ダムの放水量が2割ほど制限されています。

用水は通常に近い量が確保されていますが、空から降る雨がもう少しほしいところです。

 

現在の稲の生育は、草丈が30cmを超え、分げつがすすみ20本以上に増えました。

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この1カ月で草丈は2倍、茎数は7倍にもなりました。

新しい葉っぱがもう少し増えた後に、草丈がぐんぐん伸びる時期となっています。

 

今年は、全体的に田んぼの土壌活性がいまひとつの様子。

田んぼ1枚ごとに土壌の違いがありますが、慣行栽培の方は、例年よりも稲の生育にバラつきが目立ちます。

降雨量が少ないので、土壌の温度が高く、根っこが弱ってしまいます。

けれども、我が家の特栽ガイドラインの田んぼは、有機質が微生物を活性化しているので、その影響は小さく感じています。

今後は茎数が確保されたら、根っこに酸素を与える「中干し」の効果に期待しています。

例年よりも水の管理が生育を左右する作型のようです。

 

7月に入ると前線が北上し、、まとまった雨が降る季節です。

ダムの貯水率が上がるように、今後1カ月の降水量に期待しています。

そして今年はラニーニャの影響で猛暑だとか。

どうなるんでしょうか、心配です。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

播種を4月24日に終え、用水が5月8日から引かれて代掻きがスタート、そして田植えが5月20日から始まりました。

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今年の田植えは一度も雨に当たらず、風もなく、最高の天気でした。

(その分、休む日がなくて困りました)

ハウスの苗も順調で、元気に田んぼデビューです。

今年は肥料を一新、さらに環境に優しくなりましたよ。

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今までの肥料は、窒素の肥効調整コーティング剤が分解しにくくて、前年度の剤が田んぼから川に流れて海洋汚染が心配されていました(漁業の皆さんごめんなさい)。

そこで、分解して肥料になるコーティング剤が普及し始めましたので、すぐに切り替えました。

もちろん、有機質入りの特栽用です。

完熟堆肥もばっちり散布済みです。

今年の田植えも、三春町の親子さんが手伝いに来てくださいました。ありがたいです。

家のコシヒカリを食べていただいている方です。

1週間もすれば、大地に新しい根を張って、立派に見えてきます。

今年の冬は降雪が少なかったので、いつもより用水が少ないのですが、今のところ大丈夫。

これからの梅雨に、大いに期待しましょう。

夏は猛暑だとか、冷夏だとか、どっちなんでしょうか?

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これからも手を掛けながら、田んぼの苗を見守っていきますので、宜しくお願いします。